例えばメーカーの場合、商品が売れなくなることがあり得ます。でも、物流が急になくなるということは考えにくいですよね。そんな安定的な側面に惹かれたこともあり、物流業界を志望しました。中でも山九はプラント・エンジニアリング(PE)、ロジスティクス・ソリューション(LS)、ビジネス・ソリューション(BS)という3つの事業分野を持っており、万が一いずれかに困難が生じたとしても、柔軟に対応することができるだろうと考えたんです。
入社後、最初に配属されたのは光支店の製鋼グループ。労務や品質、安全面の管理などを担当していました。そこでの3年間の勤務を経て、現在は同支店の管理グループで企画管理業務に従事。支店内の7つのグループを統括するような立場で、収支をまとめたり、グループごとに100〜200ほどある作業の契約を行ったりするほか、各グループと連携して各種問題点の解決にもあたるなどしています。
私が管理グループに配属されるまで、私のケースのような、支店内での異動は前例がなかったそうです。しかし「収支や契約にまつわる業務を行うためには、ある程度、現場を理解している必要がある」という理由から、現場経験のある私が選ばれました。
難しいと感じるのは、やはり契約ですね。例えば、価格に関わる契約の場合、通常は「取引先にとってのプラスは、山九にとってのマイナス」であり、改定の際にすべての要望を飲んでいたら、大変なことになってしまいます。しかし「新しい設備を導入して作業方法を変える」といった方法を考え出すことで、お互いにとってプラスになるような提案をするよう心掛けています。
グループには人事、経理、そして企画管理と、15人ほどが所属しています。職場の雰囲気は明るく、コミュニケーションも活発で、上下関係を気にすることなく意見を言いやすい環境です。もちろん、若手同士も仲が良く、休みの日には他グループも含め、支店のメンバーで旅行に出かけることもあります。もともと旅が好きで、この2、3年で西日本にあるすべての県に行ったんじゃないでしょうか(笑)。
今後は他事業本部の業務を経験してみたいという思いもあります。事業本部間の異動は珍しいパターンですが、私は仕事において日々、新しい発見をしたいんです。ただ、BSでは基本的にずっと同じ企業と付き合い続けるのに対して、LSでは無数の取引先がおり、より多くの提案が求められます。そのため、実務はもちろん、研修なども利用してプレゼン能力の向上を図っているところです。