環境/environment

気候変動への対応
(TCFD提言への対応)

夕日と風車の見える景色
  1. HOME
  2. サステナビリティ
  3. 気候変動への対応(TCFD提言への対応)

ガバナンス

サステナビリティに関する審議機関として代表取締役専務取締役管理・ESG管掌を委員長とするサステナビリティ委員会を設置し、関連する各委員会等の取り組みと連携しながらグループ横断的に各種活動を推進しています。

リスク管理

気候変動が事業に及ぼすリスクと機会を適切に捉え、移行リスクと物理的リスクに分けて管理するとともに、財務影響を考慮し重要なリスクと機会を特定しています。重要なリスクと機会の特定、各種取り組みを推進するために、サステナビリティ委員会で討議し、その内容は経営会議および取締役会に報告しています。

戦略

気候変動の動向を調査し、当社グループにとって2030年までの重要なリスクと機会を定量・定性の両面から評価しました。 また気温が1.5°C(環境保全シナリオ)と4.0°C(成行シナリオ)上昇することを想定したシナリオを用いて財務影響を評価し、対応策を検討しています。複数のシナリオから対応策を検討することで環境変化・社会情勢に応じた臨機応変な対応ができるよう検討しています。

シナリオ分析、リスクと機会の評価

リスクと対策の表

指標と目標

当社グループは気候変動の原因となる温室効果ガス(特に事業特性上においても影響の大きいCO2)について中長期的な目標を設定し、削減に向けた取り組みを推進しています。なお、対象範囲は山九単体および国内連結子会社とし、CO2排出量削減目標として2050年までに実質ゼロを目指して活動しています(対象スコープを1、2とする)。

CO2排出量削減目標(スコープ1+2)
CO2排出量削減目標のグラフ
2020年度CO2排出量のグラフ
※ 山九単体および国内連結子会社

主な削減施策

  • 環境性能に優れた車両の導入、切り替え
  • 燃料使用量の削減 (エコドライブ、アイドリングストップ、輸送効率化等)
  • バイオ燃料への切り替え検討・促進
  • 太陽光パネルの設置(自社設置、PPA)
  • 再生可能エネルギー由来の電力購入
  • 各種省エネ活動の推進
  •  -エネルギー使用量前年対比1%削減を目標として
      省エネ機器の計画的代替えを実施
     -エネルギー実績入力システムを活用
  • 森林保全活動 など
東京支店・平和島ロジスティクスセンター
東京支店・平和島ロジスティクスセンター

2022年度の取り組み

バイオディーゼル燃料B100の実証実験を開始

当社は他社と共同でB100と呼ばれる純度100%バイオディーゼル燃料を使用したトラック輸送の実証実験を開始し、安全性・実用性・経済性などの観点から検証を行っています。B100は使用済みの植物油などから精製されたものを使用しており、主原料である植物が成長過程でCO2を吸収することから、精製過程で発生するCO2を考慮しても軽油に比べCO2排出量を約80%削減できると考えています。実験では専用機器を車両に取り付け、車両に悪影響を与えることなくバイオディーゼル燃料を使用することを可能としました。

バイオディーゼル燃料 B100
バイオディーゼル燃料 B100

「令和4年度モーダルシフト取り組み
優良事業者賞」2部門で受賞

日本物流団体連合会のモーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度において新規開拓部門と実行部門の2部門で受賞しました。従来、化学品メーカーの拠点間をトラックで長距離輸送していたものを船舶による輸送に切り替えることで、大幅なCO2排出量の削減とトラックドライバーの運転時間の削減を実現しています。なお、本表彰制度において当社は9年連続での受賞となりました。

モーダルシフト概要の図

第23回物流環境大賞 特別賞を受賞

当社は日機装株式会社および株式会社サンキュウ・トランスポート・関西と共同で日本物流団体連合会主催の「第23回物流環境大賞」において特別賞を受賞しました。受賞理由は、従来日機装株式会社が行っていた医療部材輸送の一部陸上輸送をトラックからトレーラーに変更し、さらにRORO船による海上輸送に切り替えたことで輸送回数の削減とトラック運転時間の大幅短縮したことです。従来の輸送と比べCO2排出量の39%削減および年間運転時間の56.9%削減を実現しました。

第23回物流環境大賞授賞式
環境マネジメント
 気候変動への対応 
(TCFD提言への対応)
資源環境への取り組み