PROJECT

コーヒースリーブが地域をつなぐ。
サンキュウ・カフェから始まる、小さな資源循環の取り組み

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山九グループの特例子会社であるサンキュウ・ウィズが運営する「サンキュウ・カフェ」では、地域のパン屋「パン・ムラカミ」とのつながりから、身近なものを大切に生かす取り組みが広がっています。

パンの販売をきっかけに始まった地域とのつながりは、パンの耳を活用したラスクづくり、使用済みコーヒースリーブの再利用へと発展。さらに、サンキュウ・ウィズで以前から制作していた、使用済み牛乳パックを再利用したまな板もパン・ムラカミで活用されています。

一つの出会いから少しずつ広がっていった、小さな資源循環をご紹介します。

パンの販売から始まった、地域とのつながり

山九グループの特例子会社であるサンキュウ・ウィズは、山九本社内で社員向けの「サンキュウ・カフェ」を運営しています。カフェではコーヒーの提供に加え、地域で親しまれている「パン・ムラカミ」の商品の委託販売も行っています。

パン・ムラカミとのやり取りを重ねる中で、サンドイッチなどを製造する際に多くの「パンの耳」が発生していることを知りました。その一部を揚げ物の余分な油を吸い取るために活用していましたが、それだけでは使い切ることができず、残ったパンの耳は廃棄せざるを得ない状況でした。パン・ムラカミでも、まだ活用できるパンの耳を廃棄したり、油を吸い取るために使用したりすることに心を痛めていたといいます。

そこでサンキュウ・カフェでは、まず油取りに使用する分以外で廃棄されていたパンの耳を譲り受け、新たな商品として活用することを考えました。

こうして生まれたのが「ラスク」です。

これまで捨てられていたパンの耳にひと手間を加え、サンキュウ・カフェの商品として販売することで、新たな価値を持たせる取り組みが始まりました。

使用されたコーヒースリーブの行方

パンの耳の活用が始まる一方、サンキュウ・カフェでは別の「もったいない」にも目を向けていました。

それが、コーヒーを提供する際に使用する紙製のコーヒースリーブです。

役目を終えたスリーブを何かに再活用できないか模索する中で生まれたのが、「パン・ムラカミで揚げ物の油を吸い取るための素材として活用できないか」というアイデアでした。

パン・ムラカミとも話し合いを重ね、「一緒にやってみよう」と挑戦することに。

さらに、この取り組みには社内のさまざまな部署も協力しています。

カーボンニュートラル推進部には、メールマガジンで取り組みを発信してもらうことで活動を後押しいただきました。また、総務部の協力により、山九本社ビル内への回収BOXの設置が実現。館内サイネージでも取り組みを発信し、社員へ使用済みスリーブの回収を呼びかけました。

こうしたさまざまな協力のもと、本社ビルの各フロアで使用済みコーヒースリーブの本格的な回収が始まりました。

サンキュウ・カフェとパン・ムラカミの間で始まった取り組みは、少しずつ周囲を巻き込みながら広がっています。

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一枚一枚、手作業で新たな価値へ

本社ビル内で回収された使用済みコーヒースリーブは、そのままパン・ムラカミへ届けられるわけではありません。

サンキュウ・ウィズの社員が一枚ずつ状態を確認し、汚れや破損がないものを選別。その後、水でふやかしたスリーブを手で細かくちぎり、十分に乾燥させます。

さらに細かく加工することで、揚げ物の余分な油を吸い取る素材として活用できる状態にしていきます。

これらの工程は、一つひとつ社員による手作業で行われています。

丁寧に加工されたスリーブはパン・ムラカミへ届けられ、パンづくりの現場で活用されています。

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担当者コメント

サンキュウ・カフェ店長

「お客様に喜んでいただきたい」という思いから、サンキュウ・カフェでパンの販売を始めました。昔ながらの惣菜パンは大変好評で、毎日あっという間に完売しています。

パン・ムラカミさんとお話を重ねる中で、お互いが抱えていた「もったいない」という課題を知り、「何か一緒にできることがあるのでは」と考えるようになりました。そこで、同僚やさまざまな部署の方々に相談したところ、「良い取り組みだからやってみよう」「こういう方法はどうだろう」と、次々にアイデアや協力が集まりました。

自分たちのチームだけでは実現できなかったことが、サンキュウ・ウィズの仲間や山九本社ビルで働く皆さんの協力によって形になったことを、とても嬉しく、心強く感じています。

パンの耳を活用したラスクは、サンキュウ・カフェのマスターを中心に試行錯誤を重ねながら、メンバーが一つひとつ丁寧に心を込めて作っています。こちらも大変好評で、あっという間に完売することもあり、作り手であるメンバーのモチベーションアップにもつながっています。

また、「油吸取り袋づくり」には、サンキュウ・ウィズのさまざまなチームが工程ごとに関わっています。この取り組みを通じて、組織としての"一体感"とともに、「自分たちだけで悩まず、周りに相談してみることの大切さ」を改めて感じています。

これからも、人と人とのつながりを大切にしながら、皆さんと一緒に資源循環の取り組みを続けていきたいと思います。

パン・ムラカミ/村上すゞ子さま

最初は、「パンの販売、できるかしら?」と少し不安もあったんです。一緒にお店をやっていたお父さんが昨年亡くなって、今は息子や地域の皆さんに支えてもらいながら続けています。

でも、山九さんのカフェのお話を聞いていくうちに、「よし、私たちも頑張ってみよう!」と息子と話して。この歳になっても、新しいことに挑戦できるって素敵ですよね。

パンの耳も、以前から「もったいない」と思っていました。うちでも何度かラスクを作ってみたんですが、なかなかうまくいかなくて。揚げ物の油を吸うために使ったりもしていましたが、それでも使い切れない分は、何十年も仕方なく廃棄していました。まだ使えるものを捨てることに、どこか申し訳ないような気持ちもあったんです。

そんな中、森店長が「お母さん、パンの耳もらってもいい?みんなとラスクを作ってみる!」と持って帰って、その日の夕方には「試作できたよ!」とラスクを持ってきてくれました。

食べてみたら、とってもおいしくて!嬉しくなって、常連さんにも「うちのパンの耳を山九さんがラスクにしてくれたのよ!」と食べてもらいました。皆さん「おいしいね!」「すごいね!」と、とても喜んでくれました。

そうしたら今度は、「スリーブで油吸取り袋を作るから、パンの耳で油を吸わないで!」って、みんなで作って持ってきてくれて(笑)。

揚げ物をカットするときに使うまな板も、重くて洗うのが大変だったので、牛乳パックで作ったまな板をいただけたのも本当にありがたかったです。毎日大切に使っています。

皆さん、本当に器用ですよね。「こんなこともできるんだ」って、いつも感心しています。いろいろな人が知恵を出し合って、みんなで良い仕事をしているんだなと思います。

私も負けていられませんね。
「頑張らなくっちゃ!」って思っています。

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人の手でつなぐ、小さな資源循環

パンの販売をきっかけに生まれた、サンキュウ・ウィズとパン・ムラカミのつながり。

日々のやり取りの中でパンの耳が廃棄されていることを知り、その活用から始まった取り組みは、使用済みコーヒースリーブの再利用、さらに牛乳パックから作ったまな板の提供へと広がってきました。

サンキュウ・ウィズは、山九グループの特例子会社として、多様な人材がそれぞれの強みを生かしながら活躍する職場です。

使用済みスリーブの選別や加工、ラスクづくり、牛乳パックを活用したまな板づくりなど、一人ひとりの丁寧な仕事が、捨てられるはずだったものに新たな価値を生み出しています。

「もったいない」という小さな気づきと、人と人との日々のコミュニケーションから生まれた今回の取り組み。

一つひとつは小さな活動でも、それぞれがつながることで、廃棄物の削減だけでなく、地域企業とのつながりや環境への配慮へと広がっています。

これからもサンキュウ・ウィズは、一人ひとりの力を生かしながら、身近なところからできる取り組みを積み重ね、地域とともに持続可能な未来づくりに取り組んでいきます。

パン・ムラカミのご紹介

東京都中央区・勝どきに店を構える「パン・ムラカミ」は、地域に根ざした街のパン屋さんです。

店内には、食パンをはじめ、惣菜パンや、サンドイッチなど、毎日の食事からちょっとしたおやつまで楽しめるさまざまなパンが並びます。幅広いラインアップで、近隣にお住まいの方や働く方など、多くの方に親しまれています。

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